抗うつ薬と偽薬の治療効果の比較

うつ病などの精神病に対する薬というのは、他の医療分野と比べると不確実な部分が多い分野でした。

なぜなら人の心の問題や、神経伝達物質というのは正確に測定することが出来ず、まだまだ解明されていないことが多いからです。

また抗うつ薬が導入されると、うつ病患者の数がなぜか増加するという現象が起きるため、薬物治療によるうつ病患者は意図的に作られたものではないか、という考えが発表されるようになりました。

SSRIという抗うつ薬が認可されたアメリカ、イギリス、日本などではうつ病患者が急増したのに対し、認可されなかったドイツとイタリアでは、うつ病患者は急増しなかったからです。

そこでうつ病患者に対し、抗うつ薬と偽薬を投与して治療効果を実験したところ、抗うつ薬と偽薬では治療効果にまったく差がない、という論文が次々と海外で発表されました。

そのため製薬会社が所有している論文やデータをすべて開示させたところ、、抗うつ薬と偽薬では治療効果に差がないという論文やデータが次々と見つかりました。

つまり製薬会社は、抗うつ薬は治療効果があるという論文やデータだけを開示して、薬を承認してもらっていたのです。

結局、抗うつ薬によって病気が治ったのではなく休養による患者の自然回復であると論文で発表されたので、精神医学界では話題となりました。

それでも精神医学界は、薬物によるうつ病治療の有効性を撤回してはいません。

抗うつ薬はセロトニン(モノアミン)仮説に基づいて作られている

抗うつ薬というのは、脳内の神経伝達物質であるセロトニンやノルアドレナリンを増加させることで、うつ病を治療しようとします。

これはうつ病が「神経伝達物質のセロトニンやノルアドレナリンが不足することにより起きる、中枢神経の病気」と考えられているからです。

このような考え方を「モノアミン仮説(セロトニン仮説)」といいます。

ところがこの考え方は、仮説に過ぎません。

なぜなら人間の脳内のセロトニン濃度を測定することは、現代の技術では不可能だからです。

そのためうつ病の「モノアミン仮説(セロトニン仮説)」はすでに否定され、うつ病とは関係ないと証明されました。

ところがそれにも関わらず、抗うつ薬は「モノアミン仮説(セロトニン仮説)」に基づいて作られ、今もなお大量に投与されているのです。

そして2000年代に入ってからは、動機のよくわからない重大事件に抗うつ薬や抗精神病薬が関与していることがわかりました。

そのため厚生労働省も抗うつ薬の使用上の注意に「暴力性」などの注意喚起を行うようになりました。

また2013年には未成年者へのSSRIの使用は効果がないという注意喚起も行われました。

SSRIの普及とともに世界のうつ病患者は急増しましたが、薬の副作用や弊害を認識する動きが少しずつ広まるようになってきています。

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