セロトニン仮説とは

日本の精神医学界では、うつ病の原因は

「脳内の神経伝達物質の働きの低下」

という学説が採用され、これが主流となっています。

人間の思考や感覚は、脳の神経細胞の働きによって生まれます。

そして、神経細胞の情報交換を担っているのが、神経伝達物質です。

うつ病は、神経伝達物質がうまくコントロールされていないことにより発症する、とされています。

うつ病に関係している神経伝達物質とされているのが、

・セロトニン
・ノルアドレナリン

です。

セロトニンは覚醒や睡眠などの生体リズムや情動に影響しており、ノルアドレナリンは幸福感や不安感の情動に関係しているとされます。

うつ状態は、セロトニンやノルアドレナリンが不足していることにより発症する「中枢神経系の病気」ということです。

このような考え方を「セロトニン仮説」と言います。

しかし、なぜわざわざ「仮説」と言うのでしょうか。

なぜセロトニンは「仮説」と言われるのか?

セロトニン仮説は、セロトニン、ノルアドレナリンにドーパミンも加えて「モノアミン仮説」と言われています。

そしてなぜ「仮説」といわれるかと言えば、科学的な証明がなされていないからです。

うつ病患者を数百人くらい集めて、脳内のセロトニン濃度を測定し、うつ病患者のセロトニン濃度は確かに低い、というデータは存在しないからです。

なぜデータが存在しないかというと、セロトニン濃度は測定することが難しいからです。

脳内のセロトニン濃度を増やせば、精神的に元気がでるのは事実です。

そしてセロトニン濃度を増やす昔からあるものといえば、いわゆる「麻薬」と言われるものです。

ですから、セロトニン濃度を増やせば元気が出るのは間違いないのですが、うつ病患者のセロトニン濃度が不足しているという科学的データは絶対に存在しません。

だから、うつ病患者のセロトニン濃度が不足しているという考え方は、あくまで「セロトニン仮説」「モノアミン仮説」と言われているのです。

セロトニン仮説は医学界で何度も提唱され、メディアも大々的に掲載をしてきました。

そのためセロトニン仮説が、うつ病の原因として正しいかのように認知されています。

そしてセロトニン仮説が正しいと普及宣伝されるのにあわせて、セロトニンに作用する薬の販売量が大きく伸びたのです。

私は医学界の人間ではないので自由にこのようなことを記載できますが、精神科の医者の中にも、セロトニン仮説に異議を唱えて戦っている勇気ある方はいらっしゃいます。

またイギリス、アメリカなどでは抗うつ薬、抗精神薬の危険性に注目し、見直す動きが活発になってきているのです。

ただ今の日本では、セロトニン仮説は有力とされており、主流の考え方となっています。

うつ病の本当の原因は何か?

人間の神経伝達物質の量を、正確に測定することは困難です。

ということは、神経伝達物質の点からうつ病や精神病を説明することは、今の医学では不可能ということです。

つまり現代医学では、うつ病の原因は解明されていない、ということです。

うつ病の本当の原因は「わからない」ということです。

もしうつ病の原因が医学的に解明されており、適切な投薬できちんと治るのであれば、うつ病の再発や、うつ病で苦しむ人がこんなに多いはずがないのです。


薬によって元気が出るようにすることは、昔から可能でした。

いわゆる「麻薬」といわれるものです。

その昔は、精神病患者に「コカイン」を投与していた時代もありました。

しかしコカインでは副作用がありすぎるので、副作用を少なくし、神経伝達物質に働きかける薬のずっと開発が行われてきたのです。

そして現在は「副作用の少ない抗うつ薬が開発されたので大丈夫」という宣伝がなされています。

ところが「副作用が少ない」ということについても厚生労働省から、副作用の事例が報告されているので適切な投与を行うことや、18未満の子供への投与は効果がないことなどの注意喚起がされています。

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